もしも、 摂食障害になったら

もしも、摂食障害になったら

摂食障害は若年層から発症し、治療に時間が掛かる病と言われ、近年は、さらに低年齢化が進み小学生から発症するケースは少なくないと言われます。この摂食障害を取り巻く実態はどうなっているのでしょうか。

摂食障害患者の調査

摂食障害患者の調査は、中高学生を対象に、30年以上前の1982年から学校で調査が行われています。学校で調査が行われている理由は、成長期の中高学生に発症する場合が多く、症状として自覚を伴わないため、受診する患者が少なく実態把握が難しいことから、各学校に依頼し調査を行っています。調査当初は、中高生が対象でしたが、有病者の低年齢化が進み、現在は小学校5、6年生から調査を行っています。

小中学生に増える摂食障害

1993年の調査では、中学女子の摂食障害有病率は約0.04〜0.08%、高校女子学生は約0.03〜0.12%でした。しかし、2014年調査(長野県)では、小学校5、6年生女子生徒が約0.086%、中学校1年女子学生約0.12%と20年前の高校女子と同等レベルまで低年齢化が進んでいます。

遷延化しやすい病気

摂食障害は遷延と言って、完治するには時間が掛かる病気といわれます。本人の自覚がほとんど無いことや、本人が自覚していても病状を隠す傾向があり、治療には家族や周りの人々の協力が重要となります。摂食障害は合併症を引き起こし、命に関わるほど重症に進行する可能性が高いことから、早期治療が欠かせません。

摂食障害支援センターの設置遅れる

厚生労働省では、摂食障害の専門的な治療が受けられる拠点病院を全国に計画しました。東京都小平市にある国立精神・神経医療センターに摂食障害の基幹センターを設け、各自治体に摂食障害支援センターの設置を呼びかけていますが、現在(2015年9月)、宮城県仙台市(東北大病院)、静岡県浜松市(浜松医科大)、福岡県福岡市(九州大学病院)の3箇所が決まっただけで、目標の5件には至っていません。摂食障害は合併症状があり、生命の危険性が高いことから、総合的な救急治療ができる病院が望ましいとされます。

日本摂食障害学会を知ってますか?

摂食障害には、厚生労働省で定めた専門医という分野はありませんが、日本摂食障害学会という、摂食障害にかかわる専門の学会があります。
この日本摂食障害学会は、医師だけではなく、臨床心理士、管理栄養士、看護師、自助グループ、学校など多岐に渡る関係者が参加できるという珍しい学会で、各方面の現場を知るエキスパートが集まっています。

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