
先進国でも、敗血症が増えている
2016年5月4日
敗血症は死に至りやすい
敗血症は、病原菌が血液中に入りその毒素が全身に至り免疫不全を起こす病気です。非常に死に至りやすく生還率が低いといわれ。特に、免疫力が低下した高齢者や、免疫力が弱い子供に発生しやすいとされていましたが、最近では、ストレスが多い中高年でも発病するケースが増えています。
世界で年間2,000万〜3,000万人が敗血症にかかる
日本集中医療学会によると、世界では2,000万人〜3,000万人が敗血症にかかり、医療が進んだ先進国でも、重症患者の約30%は死にいたるという深刻な病気のひとつです。敗血症は、非常に一般的な病気にもかかわらず、その認知度は低く、欧州の調査で敗血症を知っていた市民は約12%程度だったとあります。
ぺ・ヨンジュン氏も敗血症にかかった
2009年韓流スターの俳優ペ・ヨンジュン氏が敗血症に掛かったのは有名です。多忙なスケジュールで、ストレス、過労が重なり敗血症に至ったといわれます。幸いに敗血症の初期症状だったことと、当時、37歳という若さもあり5日間の入院治療で退院しました。
熱が40度近くまで上がり、インフルエンザの検査を受けたが陰性、顔もパンパンに腫上がるなど敗血症にみられる症状が出ていたようです。
敗血症の予防
敗血症は、血液が悪性の菌に感染する病気ですから、感染しないよう生活習慣に心がけることが大切です。たとえば、傷口は清潔に、外から帰ったら、手洗い、うがいは予防のひとつです。
また、免疫力の弱い子供と高齢者は、肺炎球菌ワクチンの摂取により、肺炎球菌からの敗血症を予防することができます。