介護保険、すぐに利用できると思っていませんか?

介護保険、すぐに利用できると思っていませんか?

介護保険は健康保険とは違う

 満65歳になると、介護保険証が送付されてきます。この保険証は、病気に掛かり病院に提示すれば、その場で保険が適用される健康保険証とは違い、介護保険証があるからといって、すぐにその場で介護サービスを受けられるというものではありません。介護サービスは、各市町村区の機関で介護認定をもらい、サービスが受けられるものです。認定は介護内容により1段階から5段階までのレベルに分けられ、利用できるサービス内容が異なります。

どうやって認定をもらうのか?

各市町村に介護サービスの利用申請をしなければなりません。
各市町村では、介護サービスの利用申請があった場合、そのサービスを受ける本人の状態を検査し、介護レベルを決めます。認定結果は、おおよそ2週間程度ですが、審査の混み具合により約1ヶ月ほど時間が掛かることもあります。

平成27年8月から負担割合が変わりました

平成27年(2015年)8月1日から、介護保険サービスの負担割合が変わりました。
合計所得金額160万円以上の者(単身で年金収入のみの場合、280万円以上)を基本とする。ただし、合計所得金額が160万円以上であっても、実質的な所得が280万円に満たないケースや2人以上世帯における負担能力が低いケースについては、その負担能力を考慮し、「年金収入とその他の合計所得金額」の合計が単身で280万円、2人以上世帯で346万円未満の場合は、1割負担に戻す。

とありますが、2割負担になった家計への影響は大きいものになります。例えば、要介護1~5と認定された方の、「方訪問入浴サービス」は1回につき12,340円~14,067円で、今までは1割負担の1,234円~1,407円が自己負担でした。しかし、2割負担となると倍額ですから、2,468円~2,814円とかなりの割高になります。

危ない高齢者だけの世帯

高齢者だけの世帯では、情報が入りにくくサービスの利用方法がわからない、介護サービスの存在すら知らない、あるいは、他人の世話にはなりたくないし、生活にはそれほど困っていないなどの理由から介護サービスを利用しない世帯が増えています。
 危険なのは、老人性のボケや認知症が進み、それが原因で、生活に支障をきたしてしまう、あるいは事故に繋がるケースになることです。ガスコンロに火を着けたことの記憶が無くなり、空焚きになった鍋から出火したり、飲まなければならないクスリを忘れたりと、脳機能の衰えは知らぬ間に急速に変化します。この脳機能の低下は誰しもが経験することで避けることは困難です。そして、老人性ボケや認知症は、本人の自覚がほぼ無いことが大きな問題だといいます。
 特に、高齢者だけの世帯では、お互いに本人同士で、老人性ボケや認知症としての認識が不足するため、周りの人が気が付いたときには症状はかなり進行していることがあります。
 現在、健康で病気もしない高齢者でも、老人性の物忘れは避けることができない老化現象ですから、できれば、早い段階で介護サービスと連携を図り、周囲が見守りできるようにしたいものです。

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